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2012年02月28日

杢を学ぶ

先日の記事にある材木倉庫にて、業者さんに木の木目について教わりました。木目の中でも、特に装飾性の高い美しい木目のことを杢(もく)と呼ぶそうです。


まず、これは笹杢(ささもく)です。木目が鋭いギザギザ模様で笹の葉に似ていることからこの名前がついたそうです。節がないですよね。こういうの高いんです。とても綺麗ですが。


これは、縮杢(ちぢみもく)で、波状でしわが縮んだような木目です。カエデなどによく見られるとのこと。


玉杢(たまもく)です。これなんですよ、例の数百万円する木板。なんでやろ?わからへん...


これが葡萄の房のように見える葡萄杢(ぶどうもく)です。こういう製材の仕方によって偶然にできる独特の木目っていうのは希少価値が高いそうです。何を美しいとするかは見る人によって違うと思うんですが。他にもまだまだ杢の種類があるらしく、僕は孔雀杢という孔雀の羽のような木目があるらしいんですが、それを一度見てみたいんです。


これ、木目ではなくて色が素敵やなぁ思ったんですが、神代欅(じんだいけやき)と言うそうです。千年以上、土や火山灰に埋もれその成分が染み込んでて、どこを切ってもこの色だそうです。名前からしても太古のロマンをこの材料に感じます。

木も多種多様で、色んな表情をもってます。こんなんもあったんや!と驚きの連続です。木からもこういうものが造れるんやないかとアイディアをもらえたりもします。こういった木の特性を適材適所に生かすことができる建築士になりたいです。昔、占い師さんに「あなたのまわりには加工された木がたくさん見えます。」と言われたことがあります。やっぱ材木倉庫や製材所が好きなのが滲み出ててんのかも知れません。  


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2012年02月27日

宝探し


大工の棟梁のススメで材木屋さんの倉庫を訪ねました。照明の木枠用の木を探すつもりで行ったのですが、こういうところで様々な木材を見るのはすごくいい勉強です。こういうところには老練な材木屋のおっちゃんやいい材料を探しにきた目利きの大工さん達が集まりますので、そういう方々から話を聞けるのがいいんです。


人の身長から比較すると、相当バカデカイ一枚物の木です。こういうのを店舗のカウンターや住宅の家具建具に使用するんです。自分が思っている程は値段も高くありませんでした。安くはないですが。自分で造りたいイメージを持って、こういうところに来るとピンポイントでイメージどおりの木材が眠っていたります。そんで、えぇっこの値段で!みたいなんが嬉しいんです。ほんまこの宝探しは楽しいです。


ところで、この写真右側にある一枚の木、500万円以上するんです。ほんまにビックリ!なんでそんなに高いのかは聞いてきませんでした。なんでかは自分にもさっぱりわかりません。自分も木の目利きになれるようにこういうところに通わなあきません。


こういう加工があまりされていない、自然の木そのままのような材料もたくさんありました。こういうのはお茶室や数奇屋建築で使用する材料です。とても魅力的な材料です。


ここの材木倉庫には、お茶室のモデルルームがありまして、前述の写真のような材料をこういうところで使えますよ、っていうのがよくわかるんです。自分にとってはテーマパークに行ったようなワクワクした一日でした。

材木の業者さんや施工者のみならず、設計者もこういった場所に足を運んで自分達が使う材料を生で見るっていうのはすごく大事なことやと思います。木も種類によって様々な表情がありますし、くせもある。自分達が使う材料をよく知っておくべきです。こういう所に来ると、色んな人や木がそれを教えてくれます。  


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2012年02月25日

照明デザイン


現在、住宅と店舗の照明計画中です。その住宅、店舗にしっくりくるもの、関連するものをあれこれデザイン検討してはラフスケッチにしてみます。絵で形にしてみて更にあーでもない、こーでもないと修正したり、描き加えたりします。デザインというよりは落書きです。どちらもステンドグラスを使用しようと思ってます。


これは店舗用の案。お店の名前が亀(ススム)ですので、亀が海を泳いでいる様子をイメージ。青い部分がガラスになり、黒い部分は陶器でつくります。


同じく店舗用の案で、こちらは亀の象形文字と旧漢字をもとに幾何学模様をつくったものです。お店が古民家風ですので、琥珀色を中心に考えています。絵は汚いですが、これがガラスになるとすごく綺麗になります。


住宅用のは、通常はんだを使用してガラスのフレームをつくるところを、木を使ってガラスの枠組みをしました。これも和風住宅に合うようにデザインしました。後はガラスを組み込んで完成です。  


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2012年02月24日

母校へ


正月に故郷に戻ったときの話ですが、神戸にある母校へ帰りました。その前に行きつけのお好み屋さんへ。僕はここのお好み焼で育ったと言っても過言ではありません。今回はたこぶた大月見卵入りを注文。コリッコリの明石のタコが大粒で入ってます。ここにいると案の定、同期先輩後輩、誰かしらいます。後輩が千葉からここのお好み焼きが恋しくなって帰って来たみたいです。おばちゃんや後輩と仲間の事や昔話に花を咲かせつつ、美味しくお好みを頂きました。至福の時です。


放課後に母校のグラウンドを訪ねると、もう陽が沈んで薄暗い中、生徒が練習していました。ようこんなんでボール見えるなぁと思いつつ、自分らもこんな中でやってたんやなぁと。過ぎ去った時代を懐かしんで帰りました。こっからラグビー始めたんやなぁ...  


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2012年02月23日

ラグビー納会


先週末はタッチラグビーをやりました(facebook Fukuoka Touch Rugby 参照)。朝から雪でさぶいし、人来ないやろなぁ思てましたら、結局16人くらいは来て、雪の中プレーを楽しみました。やってる最中は暖かいんですけど、終わった瞬間めちゃさぶい。


その日の夜は、所属するラグビーチームの年度納めの納会がありました。場所は、毎年恒例の健康焼肉 亀(ススム)。焼肉食べに行く時はこの店以外行きません。ハンパないっす。僕は同期の集まるテーブルに。


美味しい焼肉とかなりお酒を飲んでと決意を新たに...と行きたいところでしたが、ラグビーをやるのは去年が最後になりました。新天地で建築に専念することにしたからです。ラグビーより楽しいスポーツなんてあるんかなぁと思いつつ、ダンスでも始めようかなと思ってます。


ラグビー人生の最後で、このチーム、この仲間とラグビーできたことは幸せでした。本当に去りがたい。新天地での挑戦に失敗したら、すぐ帰って来ようと思います。  


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2012年02月22日

龍安寺で日本庭園を学ぶ


日本を代表するお庭であり、ユネスコ世界文化遺産でもあります龍安寺石庭を訪問しました。これだけ有名でありながら、作られた時期、作者、設計意図は明らかにされていません。雑誌「一個人~日本の庭園入門」では、作られたのは江戸時代初期、作者は小堀遠州という建築家、作庭家であった方ではないかという考察がされていました。謎の多い日本庭園に興味津々津々で臨むことになりました。


砂利が綺麗に整えられて、何にもないところにポツンポツンと石が配置されてます。潔さと言いますか、無の美とも言うんでしょうか、なんとも見ていて気持ちのいいお庭です。昔の日本人が持っていた独特の美的感覚とはこういう事なんでしょう。

しかし、この作庭意図には西欧的な手法もとられているそうです。ひとつは建築でよく使われるパースペクティブ。遠近感の強調による視覚的トリックです。平らに見える庭も、向かって右側奥の塀に向かって徐々に高く勾配がとられており、一方で配置されている石は奥に行くにつれて徐々に低くなっています。庭という限られた空間に広がりをもたせる手法だそうです。

また、石の配置には黄金比が見られるということです。最も美しいとされるプロポーション。完全な和の手法で作られたと思いきや、西欧の手法も取り入れられているのには驚きです。

また、ひとつのお庭からたくさんのことを学べました。

  


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2012年02月17日

店舗ナイアンデイ


とあるラーメン屋さんのリノベーション後完成イメージ図を描きました。もともとはこんな感じです。


カジュアルなイメージを出したいということで、店舗正面の外壁をトタン張りにして描いてみました。庇や建具枠は木組みで、やっぱり暖簾が必要です。「イラスト手習い帖」という本で学習して女の子と犬を入れてみました。イラスト風の絵が描けない自分の初めての試みです。


上のお店の昼間イメージを元に夜間のイメージを作成しました。住宅のパースを描くときは、基本手描きで、昼間のイメージしか作成していませんでしたが、こうやって夜間のまた違った雰囲気を表現できるといいなと思います。昼間のイメージを描いてしまえば、それを元にPhotoshopを使用して加工できるので、一から描き直す必要はありません。

もっと腕を上げて、これからも手描きパースで頑張ります。  


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2012年02月16日

大徳寺で日本庭園を学ぶ

再び京都へ日本庭園の勉強に行ってきました。今回は、大徳寺。大徳寺は塔頭(たっちゅう)というお寺の敷地内で小院に別れており、それぞれが個性ある庭園をもっています。拝観可能なのは4つの塔頭のみです。


まずは、大仙院の枯山水のお庭。ここは庭全体で、滝から大河から大海へと流れ行く様が表現されてます。もちろん枯山水なので水はありません。岩と砂利でそれを描いてはります。ここは宮本武蔵とも縁のある沢庵和尚がいらっしゃったそうなんです(バガボンドで和尚の事知りましたが)。和尚の書も残っており、ちょっと感動しました。たくあん漬けの考案者という言い伝えがあります。


次は龍源院。ここは一枝坦という枯山水のお庭で蓬莱山、鶴島、亀島に見立てた岩が配置されています。一方でこの反対側には苔に覆われた龍吟庭という趣の異なるお庭もあるんです。梅雨時期に見るともっと苔が綺麗なんだろうなぁと思いつつ。


この辺の納まりに妙に惹かれました。古瓦も入っていますね。


壺庭が好きな自分としては、この東滴壺がとても気に入りました。石庭では国内で最も小さいらしいですけど、もっと大きく感じます。


高桐院のお庭は、苔庭に多くの樹木がありましたが、見頃は過ぎていたようです。でも、新緑が綺麗な春や、紅葉の秋、雪が降ったときなんかはすごく綺麗だろうなぁという妄想だけはしてきました。


参道の敷石はとても印象的でした。この石組を見ていると、ステンドグラスのデザインに共通してるとこがあります。

大徳寺にはこれらの塔頭の他にも、露地の綺麗な真珠庵、書院庭園の狐篷庵が有名ですが、残念ながら非公開。覗きたい... こういう先達の伝統的な作庭を見て、同じものを作るなんてとてもできることじゃありませんが、デザインを吸収し、アイディアを触発できるようなことがあればと学んでいます。  


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2012年02月15日

タッチラグビーやってます。


寒さに負けず、半袖短パンになってタッチラグビーというスポーツをやってます。ラグビーのコンタクトプレーをなくし、代わりにタッチをする老若男女問わず参加できるラグビーです。福岡在住の外国人と日本人を中心に国際色豊かなメンバーでやってます。スポーツとしてだけでなく、素晴らしい国際交流の場にもなっています。


先月は、メンバーと呉であった大会に遠征してきました。めっちゃさぶかったんですけど走る走るで寒さもふっとんでいきます。半袖短パンです。


帰りは大会に参加したみんなで地元の温泉へ。県外の方とも交流を深めました。もちろん広島焼きは欠かせません。牡蠣入りを食べて帰りました。


先週の日曜日は、太宰府での大会に参加。参加人数が20人を超えていましたので、2チームでの登録をおこないました。チーム名は「ルアモコ」。ニュージーランド原住民のマオリ族の言葉で、大地の神様という意味です。ルアモコブラックスとルアモコレッズとして参加しました。


みんな頑張ってました。特に初心者のプレーヤーが大健闘。めちゃめちゃ楽しかったです。


去年の4月からチーム結成して、当初は10人くらいだったのが、今では倍になりました。ほんとに一スポーツが外国人と日本人との架け橋となって、お互いがすごくいい仲間となっています。男女半数ずつくらいで、ほとんどが初心者の方です。ニュージーランドではさかんなスポーツですので、そういう人達がコーチしてくれます。是非もっと多くの人にこの素晴らしいサークルに参加して欲しいです。facebookではFukuoka Touch Rugbyというページを持っていますので、覗いてみて下さい。今週は、土曜日2時より、舞鶴公園にて練習します。

  


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2012年02月14日

やっぱり瓦がすき(=^・^=)


ラグビーの全国大会の後は、ばぁちゃんのいる尾道へ帰りました。尾道は瀬戸内の海があって、坂とお寺の多い情緒ある街なんです。NHKの朝の連ドラ「てっぱん」のおかげで、急に尾道焼きなるお好み焼きが名物になっててビックリ。今まで、そんなんなかったやん。


なんせお寺が多い街なんで、墓参りやお参りなんかに行くとほんまもんの瓦屋根がよく目につくんです。あの配列された瓦がつくる幾何学模様といい、屋根勾配の美しさ、黒銀色の美しさといい、常々「やっぱ日本の瓦はええなぁ...」としみじみ思うんです。


例えば熊本城の天守閣で、天守閣から見える明治時代?初期の写真に写っている景色なんか見てますと、瓦屋根で統一された街並みが素晴らしいんです。自然の緑と白壁と黒銀の屋根がつくりだす街並みって、ギリシャなんかの諸島で見られる海と白壁とブルーの建具がつくりだす世界遺産の街並みの美しさに匹敵する思うんです。


僕はやっぱり瓦屋根の家が好きなんです。瓦屋根の上に太陽光パネルが載っかっていると残念でしょうがない。これからの太陽光発電の重要性は理解できるんだけど... パネル載せないでなんとかならないでしょうか。自動車業界で、塗料自体が発電するようなものが開発されているようですが、いつかそういうもので瓦屋根の景観を損なうことなく住宅の発電も代用できるようになるといいんですが。


瓦も美しさだけではなく、耐久性や防水性にも優れています。コストや重量の問題もあるのですが、それらを工夫改善して、しっかり瓦を扱える建築士になりたいです。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 09:00Comments(0)

2012年02月13日

悔いの残ったクリスマス


だいぶ前の話になるんですが、去年末のクリスマスに埼玉でおこなわれたクラブラグビーの全国大会へ出場しました。今年で最後や、というくらいの気持ちで建築とスポーツを両立させることが難しい中、なんとかトレーニングも積極的におこなって自信をもって大会に臨んだんですが...


試合の前半に大差をつけて、これで勝負がついたと思い気が緩んでしまったのか、大逆転の末負けてしまいました。悔しい気持ちよりも唖然としてしまったんですが、最後の最後であらためて勝負の厳しさを思い知りました。


悔いを残すということが一番嫌いで、来シーズンもう一度頑張ろうかどうかすごく悩んだんですが、新しい仕事を新天地でやりたいという時期的な問題もあり、これが最後のシーズンとなりました。このチームでラグビーの最後を飾れたことは本当に幸せでした。あぁ...でも、いまだに悩む...  


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2012年02月10日

飫肥杉と漆喰の家

和の住宅リノベーション完成報告です。


玄関扉と靴箱。スギやケヤキを使用して造作。靴箱の天板も信頼する大工さんの厳選です。見事にイメージを実現してくれました。


建具はスギの造作品。ニッチにはお施主さんのお父上の力作の彫刻が。木と白い漆喰壁の面積の割合、バランスも検討しました。


リビング、ダイニング、キッチンには回遊性をもたせました。


子供が帰ってきて、2階に上がっても家族がわかるよう階段前の間仕切り壁も撤去しました。階段もインテリアのひとつとしたい意図もありました。


洗面脱衣所の壁はすべてスギ張りです。この家で使用した飫肥杉は、宮崎県日南市付近から産出されたスギです。樹脂を多く含むため吸水性が低く、強度があって軽量です。そのため、昔から造船用の木としても使用されていたようです。耐久性、色の深み、節の味が魅力で今回採用したんです。


リビングの角には、このお部屋のメインである"酒蔵"です。ワインセラーとお酒のボトルを飾れるような収納をつくりました。収納扉の面材にはアフリカの木材、ブビンガという木を使用。かなり色が濃く、色むらに味がでる素敵な木です。棚裏には間接照明を仕込んでます。


階段とその手摺も造作。木目が素晴らしいです。2階の壁は、お施主さんと家族、友人みなさんで左官仕事をおこないました。私が、「施主施工でおこなえば、コストも抑えられるし、素人がやっても味がでて簡単!」と言い切ってしまったため、その後大目玉を食らいました。「めちゃめちゃ大変やないか、しばくぞっ!」と激怒されてしまいました。肝心の私は押入れの裏しか塗れなかったものですから... 施主施工は大変です。簡単や言うたらあきません。

その他、外部の軒天、雨戸の戸袋、窓手摺等も飫肥杉を使用して造作しています。古い建物ではないんですが、古民家のような、風土性のある日本の家ができたと思っています。コストと闘いながらも、素材も可能な限り自然の"本物"を使用することができたので、耐久性のある、劣化ではなく経年美を生む家になります。
これも腕利きの大工さんのおかげ。感謝しています。  


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