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2011年04月26日

田川が誇る世界の漆喰

うちの設計事務所では、地元福岡県は田川にあります田川産業さんの漆喰をよく使用させてもらってます。僕はこの会社の伝統的な漆喰工法や質感、自然素材へのこだわり、一方では漆喰を進化させる為の開発への取り組みに惚れこんでいます。


先日、この田川産業さんが漆喰塗料を開発されたということで、色々話を伺い、実際に試し塗りなどをさせて頂いたのですが、この度、シンガポールのある投資銀行でこの漆喰塗料が採用されたようで、施工例を見せて頂きました。


漆喰って今まではコテを使用して塗られていましたが、これは塗料ですので、塗装用のローラーでも塗れるんです。DIY向きですね。この銀行のオフィスの壁や柱などはすべてこの漆喰塗料(商品名:しっくいAERO)が使用されています。


この黒い柱は、しっくいAEROの黒色タイプを塗り、磨きにはイタリア製のミネラルワックスを用いて布と手作業で磨いているんだとか。日本の左官材の高級仕上げである"磨き"にとても近い感じが出せていると思います。いい質感です。ちなみに、日本の左官さんコテで磨きます。


何より、一日本人として、海外でこういった日本の伝統的な材料が認められるということがとても嬉しいんです。
  


Posted by Masakatsu Nishitani at 13:52Comments(0)

2011年02月22日

田川ヌリカベーゼ



先日、竣工間近の物件のお施主さんによる、DIY漆喰塗りのお手伝いをしてきました。リビングのひと壁をご家族4人で塗ってもらいました。奥様、ご主人が仕上げた渾身のコテ模様を塗りつぶしていました。母は強し。



僕が漆喰のうんちくを語っていると、「早く始めてよっ」と一蹴したご子息。ごめんね。語りだすと止まらなくて。今回も先日のブログで紹介した、漆喰の老舗、田川産業さんの「城かべ」を使用しました。この現場も田川なので、地産地消ですね。



黙々と壁を塗っていたご長女。結構、ハマってたんじゃないでしょうか。「この壁は私が塗ったのよっ」って、将来自慢して欲しいですね。頑張ってました。コテで材料を伸ばす感触、気持ちよかったでしょ?



家族4人のいい風景だ。いいなぁ~。素人だからこそできる無造作塗り。仕上がれば油絵のキャンパスタッチのようになり、すごく味のある壁となります。素晴らしい自然素材である漆喰に触れてもらうこと、ご家族に家づくりに参加してもらうことが目的でした。いい思い出になったでしょうか?

  


Posted by Masakatsu Nishitani at 23:49Comments(2)

2011年02月14日

漆喰の老舗を訪ねる

創業大正13年、漆喰の老舗である田川産業さん(田川市)を訪ねました。材料を取りに行ったついでに、工場を見学させてもらいました。この工場は、以前から幾度となく見学しているのですが、何度見ても飽きない。特にここにある「土中窯」が、僕の中では重要文化財に指定して欲しいくらいの価値があると思っているんです。



土中窯による石灰岩(漆喰の主原料)の焼成は、伝統的な工法であり、日本でこれが残っているところはほとんどありません。この土中窯を使用することによって、岩塩による原料の焼成を可能にします。岩塩によって原料の不純物が取り除かれ、純白で無垢のきめの細かい漆喰づくりが可能となるのです。



ベルトコンベアで、土中窯に運ばれる石灰岩。太古の貝殻や珊瑚の化石です。漆喰として壁に塗られれば、意匠性の高い、堅固で不燃の石の壁となるのです。また、石灰岩は日本で自給可能な原料。実際にここの石灰岩も田川で産出されたもので、地産地消の材料です。また、焼成の段階でCO2が排出されますが、漆喰として塗られれば、またCO2を吸収して固化していきます。地産地消、CO2排出量の点からもエコ建材のひとつとして考えられるでしょう。  


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2010年10月14日

そーまのぬりかべ奮闘記

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今週末の10月16日(土),17日(日)に見学会を予定してます城南区梅林の「こけけ」というお家。先日、施主様ご自身に塗り壁に挑戦していただく"コモスのヌリカベーゼ"がおこなわれました。今回は、奥様とご子息のそーまくんが果敢にも伝統的な漆喰の塗り壁に挑戦して頂きました。



まだ、小さなそーまくんには難しいかなぁと思っていたのですが、だめだめあきらめないで頑張ってくれました。

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仕上げはおかぁさんがばっちり決めて、油絵のキャンバスタッチのようなアクセントウォールが完成。とても味のある壁になりました。今週末の見学会では、そーまくんがだめだめあきらめないで頑張ったぬりかべをご覧ください。見学会の詳細はコチラ

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変な顔対決は俺の勝ちっ!  


Posted by Masakatsu Nishitani at 16:24Comments(4)

2010年07月23日

ペンタノヌリカベーゼ

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先日、新築一戸建て注文住宅の「PENTA HOUSE」という名のお家にて、施主さんに漆喰のヌリカベーゼしてもらいました。車のパテ塗りに慣れてはる主人、その器用さを生かしてヌリカベーゼ。上手かったっす。漆喰がコテですぅ~っと伸びる感覚、気持ちいい~っ♪とのご感想。そして、お子息も元気に参加、奥様にも10㎡ほど塗ってもらいました。



ご主人の希望で、この映像のバックミュージックはGUNS'N'ROSESの"welcom to the jungle"ということでしたが、申し訳ありません。漆喰塗りの映像にはマッチしておりませんでしたので、他の曲に替えさせて頂きました。一応、ガンズです。

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今回のヌリカベーゼのテーマは、"さざなみ"です。波打際に寄せる波のようにやわらかいテクスチャです。職人にはできない、素人だからこそできる、無造作と偶然が生みだす凹凸と漆喰のやわらかい純白の質感が調和して、見事な和室のアクセントウォールとなりました。めっちゃいい感じです。僕のコメントもシルシルミシルAD堀くんばりに上達してきました。今回、使用しました材料は、地元福岡田川の老舗漆喰メーカー田川産業さんの"城かべ"を使用しました。田川の白いダイヤ石灰岩を原料に、昔ながらのわらすさや北海道産のつのまた(海藻糊)を使用、自然素材にコダワッた材料です。その純白の質感を感じてほしいです。

  


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2010年06月09日

事務所ヌリカベーゼ



事務所のリノベーション。アクセントウォールとして漆喰を塗ったくりました。



壁にゴッホの油絵のような動きをつくりたかったので、笹の葉の形に似た「笹刃鏝」というコテを使用して、キズをつけるようにして塗ったくりました。



ストロークを大きくするよう心がけ、無心で塗ったくりました。快・感...  


Posted by Masakatsu Nishitani at 15:47Comments(8)

2010年05月16日

しずくのヌリカベーゼ

うちの設計事務所では、日本の伝統的な漆喰の塗り壁をお客さんに薦めてます。今回は「しずく」と名づけられたお家の和室の床の間をご家族3人でヌリカベーゼしてもらいました。下塗りは私、にしなっつが前日におこなっています。あとはみなさんで思い思いに塗ってもらうだけ。



ちょっとのスペースですが、上手く塗り範囲を分担してもらいました。この絵...なんかいい...

3人の想いがこもってます。この床の間には間接照明が仕込んでありますので、凹凸のある漆喰壁に光が映し出されます。漆喰壁は光をやわらかく吸収しますので、やわらかい雰囲気ができるんです。この床の間には、これから何がオブジェとして飾られるんでしょうか。楽しみですね。



笑顔が素敵すぎるお嬢ちゃんも夢中になってヌリカベーゼ。最初は力が入りすぎて、コテをスムーズに動かせませんでしたが、段々コツをつかんでいました。未来の女性左官誕生の瞬間です。



漆喰がつくり出すテクスチャー、この純白の質感。加えて自然のもつ力によって、抗菌性やVOCなどの吸着性、耐久性など様々な機能を発揮します。これこそまさにエコ建材ですよ。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 00:00Comments(0)

2010年03月09日

志免ヌリカベーゼ ~漆喰DIY~

うちの設計事務所では、自然素材に触れてもらうため、家づくりに参加してもらうために、お客さんご自身に塗り壁に参加してもらってます。

全部の壁をするのは大変ですので、部屋の一角をアクセントウォールとする狙いもあります。単調な壁面にひとつ、動きのある壁があるとお部屋の雰囲気もまた変わります。

漆喰などの左官材料を厚塗りして自由奔放にコテを振れば、凹凸ができて油絵のキャンバスタッチのようになります。形の違うコテを使ったり、色をつけたり、骨材を入れたりするとまた、更に変化が楽しめます。世界にひとつだけの壁ができるのです。



今回、ご家族でヌリカベーゼしたのですが、最後にご主人がコテを左右に振り、仕上げ塗りをおこないました。オリジナリティーのある壁ができました。こうして見ていると…



こんな雲の連なりに見えたり…



こんな山の連なりにも見えたりするわけで…

お部屋にできた小宇宙です。

奥様がお花を生けるそうで、ここに花があるとまたこの壁も映えるわけで…
  


Posted by Masakatsu Nishitani at 23:57Comments(2)

2010年03月03日

漆喰塗り壁体験記 ~ヌリカベーゼ~

塗り壁と左官技術研究員にしなっつです。うちの設計事務所のお客さんに漆喰の塗り壁に挑戦してもらいました。

今回の漆喰は、田川市にある漆喰の老舗、田川産業さんの「城かべ」を使用。太古のサンゴ礁や貝の化石である石灰石(消石灰)を主成分に、わらすさ(植物繊維)、つのまた(海藻糊)と、とことん自然素材にこだわった材料です。漆喰は本来、純白色ですが、今回は色粉を加え、すこし黄土色がかった色調をしています。

この自然素材がつくりだすやわらかな質感。更に抗菌性や臭気やVOC(揮発性化学物質)の吸着性能、調湿性も兼ね備えています。


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ご一家での記念撮影といぶし銀左官に指導を受けているお施主さんです。悲しいかな、体育会系左官見習いは用無しでした。やった人にしかわからないのですが、材料を壁にコテですーっと伸ばす、伸びていく感覚、これ、"快感..." なんです。

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おぼっちゃん、お譲ちゃんにも挑戦して頂きました。だいぶはまってみたいで、最初は力加減がうまくいかない様子でしたが、だんだんコツをつかんでいたようで。立派な左官職人に育て上げたいと思います。将来、このお譲ちゃんがこの家にお婿さんを連れてきたとき、堅苦しくなりがちな雰囲気を、「この壁、私が塗ったのよ❤」という一言が、その場を和ませてくれたら... 私はそんな想いでいっぱいです。



今回は少し塗る範囲が狭く、お譲ちゃんが左官さんの領域に侵略していきました。全然問題ありません。そうやって普段はなかなか体験することのできない塗り壁を楽しんでもらっているのをみると、左官さんも我々も嬉しくなるのです。

今週末、3/6(土)7(日)は福岡市早良区昭代にて、こちらのおうちの完成見学会を開催いたします!見学会の詳細はこちらをご覧ください。よかったら見に来て下さい。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 21:00Comments(2)

2010年02月19日

漆喰の"ねり"と"ぬり"

うちの物件で、内装仕上げに左官さんによる漆喰塗りがおこなわれています。

まずは、漆喰の材料を"ねる"ところからご覧ください。この材料は、地元福岡の老舗漆喰メーカー田川産業さんの城かべ。田川市で産出される石灰石からできた消石灰、角又(つのまた)や銀杏草などの海藻のり、植物繊維であるすさなど自然素材だけで構成される材料です。



漆喰は基本は純白色なので、今回は少し色粉を入れて着色しています。昔の左官さんは上に挙げた材料の海藻をゆでて糊をつくり、すさを加えて手作業て練っていたんですよ。今では、それがすべて混ざった状態で梱包されていますので、水を加えて練るだけ。そして左官さんによる"ぬり"の作業、匠の技をご覧下さい。



絶妙なコテさばきで漆喰を塗っていきます。コテにも様々な種類があり、それを使い分ける。日本古来から続く伝統的な職人技術です(映像の最後の人を除く)。塗りも二度、三度とおこなって仕上げます。この壁も二酸化炭素を吸着してどんどん硬化していきます。そして、もとの石灰石の壁へと戻っていくのです。石の壁ですよ。サンゴ礁や貝の化石ですよ。そう考えると素敵でしょ。

日本の伝統的な左官技術、自然素材をいかす先人の知恵 ... 決して見失ってはならないものです。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 20:15Comments(0)

2010年01月28日

塗り壁伝道師

この石っころは何でしょう?



これは石灰石。漆喰の原料です。数億年前の貝やサンゴの堆積物、つまり化石です。これを焼いて、水に反応させて、すさや海藻糊などの材料を加えたものが漆喰。壁に塗られた後は、二酸化炭素を吸収して硬化し、再び石灰石へと戻っていくのです。



これは、石灰石を粉砕したものです。綺麗でしょ。漆喰の特徴のひとつにその美しい白さというのがあります。光をやさしく反射する白さでもあります。世界中で産出され、古くはピラミッド、万里の長城、ギリシャのアクロポリス、ボンベイ遺跡などでも使用されていた歴史のある材料なんです。ギリシャの島々やスペインや地中海の白壁もみんなこの石灰石を原料としています。



そして、これは珪藻土。珪藻という藻類の堆積物、化石です。色は少し茶色がかっています。電子顕微鏡で見ると、種を抜いた後のひまわりみたいな、ちょっと不気味な感じですが、水分の吸放湿性能が優れています。こちらは産出される場所が限られていることもあって、材料自体、漆喰よりは高価です。



粉砕されたものはこんな感じ。一般的に、漆喰はキメが細かく、珪藻土はざらついた、土感のある材料です。



そして、彼らが日本が誇る左官職人。左官の語源は、平安時代に、宮中の土木工事部門へ属(さかん)していたことで、官を与えられ、出入りが許されていたことにあります。高度な技術ということもあり、位の高い職業だったんです。

壁紙という安価で施工の早い量産品が一般化し、左官は減少の一途をたどりましたが、左官さんの企業努力や材料の改善ということもあり、費用も下がってきています。また、自然素材を生かすことや、これらの材料がもつ性能に付加価値を見出してくれる人々も増えていることも確かです。人々に自然素材に触れてもらうこと、左官職人が日の目をみることを願って、塗り壁伝道師としてやっていきます。
  


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2010年01月21日

漆喰・珪藻土ヌリカベーゼ

左官さんが塗る、塗り壁を愛しています。

先日、田川市にあります漆喰の老舗、田川産業さんを訪問しました。大阪城を始め、日本の有名なお城には、ここの漆喰が使用されています。創業大正十三年、古き良き伝統を守りながらも、最新の設備を取り入れて漆喰を進化させている日本を代表する漆喰メーカーです。



ここでは、珪藻土も扱ってますので、コテ塗りのトレーニングをさせてもらいました。あかんっ、材料が伸びてない。これが、いつまでも左官見習いの枠を破れない理由です。まだまだ修業せなあきません。ここの珪藻土は、稚内珪藻土という材料。珪藻土の中でも品質、性能の優れたものを使用しています。仕上げはザラザラとした土らしい質感がでます。

楽しかったー。塗り壁って本当にハマりますよ。
  


Posted by Masakatsu Nishitani at 00:08Comments(2)

2010年01月10日

左官とラグビーの意外な関係

体育会系左官見習いです。

先日、左官の"技"を学ぶため、現場へ行ってまいりました。今回は、室内壁の珪藻土塗りをお願いしてまして、食い入るように仕事ぶりを見学させて頂きました。

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仕上げ前の下塗りの段階です。材料を鏝(こて)で薄く延ばして塗りますが、天井は特に大変。「肩の筋肉発達しませんか?」と聞きましたところ、「肩がこるだけ。」とのこと。絶対、右肩が大きいはずっ。見事な鏝さばきはもちろんですが、動きに無駄がない。僕がやるとまわりが汚れるのに、全然、材料が飛び散っておらず、まぁ、きれいなこと。

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下塗りなので、表面を平滑にすることに徹する必要がないとしても、それでも厚みは一定。表面も滑らか。僕もイメージトレーニングを続けました。とても勉強になりました。現場を仕切る左官さんに色々尋ねますと、なんと元ラグビー選手。他の左官さんにもラグビー選手がいるらしく、左官とラグビーの意外な"つながり"を感じたのです。

ひと昔前は、芝生のグランドなどなく、泥にまみれてましたから、土には愛着があるのかも知れません。

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ラグビーつながりで、私が現役を引退してからラグビーを続けております玄海タンガロアというチーム。年明け早々に始動しています。本年度より、九州トップクラブAリーグというリーグ戦に参加します。ここで勝てば全国大会、全国大会に勝てば日本選手権と、上へ上へと直結するリーグです。フィジー人の選手も加入しました。日本の冬は相当応えるそうです。楽しくなりそうです。

サニックスも強くなってるし、僕ももうちょっとガンバロ。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 00:01Comments(4)

2009年11月06日

大宰府ヌリカベ~ゼ ~漆喰壁塗りDIY~

僕は設計事務所に勤務しているんですが、お客さんにはご自身での塗り壁漆を薦めています。本日、ヌリカベ~ゼしてきた訳なんですが、地場の漆喰の老舗、田川産業さんの"城かべ"を使用しました。漆喰のもつ特性についてはコチラをご参照下さい。

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ご主人とお嬢ちゃんに挑戦して頂きました。少林寺拳法の経験者であるご主人は、鍛え上げられた僧帽筋(肩と首の間の筋肉)を生かし、大胆なタッチで塗り込まれていました。横一文字ストロークの鏝さばき。いい感じのタッチになりました。

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お嬢ちゃんもお父さんを真似て上手に塗っていました。人がくしゃみをするとその真似もするお嬢ちゃん。相当かわいいっす。

お客さんが、家づくりに直接参加されたという、いい思い出になればと思います。また、自然素材の良さに触れて頂きたいと思っています。

ヌリカベ~ゼはコモススタイルで

  


Posted by Masakatsu Nishitani at 19:17Comments(0)

2009年10月23日

今宿ヌリカベ~ゼ

体育会系左官見習いです。うちの設計事務所のお客さんには、日本の伝統的な漆喰のセルフビルドを薦めています。昔から日本では、お城や土蔵、武家屋敷や民家の壁は漆喰が塗られていました。僕はなんと言っても漆喰の白くて繊細な意匠性が好きなんですが、自然素材でありますし、機能的にも抗菌性、耐火性など優れた要素をもっています。鏝塗りの左官仕事は自分でやればコストを抑えられます。左官さんの仕事が減るのは残念なんですが、こうやって漆喰の良さに人が触れていくことができればいいなと思っています。素人が塗ると、逆に鏝ムラや凹凸が出て、それが味になるんです。



お嬢ちゃんも左官に。見事な鏝さばき。



こんなんでましたっ!油絵のキャンパスタッチみたいでしょ。スポットライトを当てて。この壁一面、立派なアートになりました。

この土日は今宿で実邸見学会!コモススタイル



  


Posted by Masakatsu Nishitani at 23:59Comments(2)

2009年07月21日

漆喰の絵 ~漆喰の性能とフレスコ画~

バチカン市国のシスティーナ礼拝堂の天井に描かれた「最後の晩餐」。ルネサンス期の彫刻家、画家で有名なミケランジェロの作品です。

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描かれた技法は、フレスコ画。漆喰を塗り、それが乾かないうちに塗料を塗り込むものです。なぜ、漆喰に?それは、数千年の時を経て劣化することなく、現代にその作品を伝えていることからわかります。

先日、新築工事中の壁一面をお客さんご一家みんなでヌリカベーゼしてきました。そこで、使用した漆喰の性能をあらためて検証します。

①審美性 ~ 意匠、質感が素晴らしい。光を反射せず、やわらかい光を映し出します。
②抗菌性 ~ 漆喰内部は強アルカリ性なので、カビなどの菌が繁殖しにくい。
③不燃性 ~ 原料が石灰岩ですので、不燃です。
④調湿性 ~ 吸放湿による過湿・過乾燥の抑制。
⑤浄化性 ~ 有害物質や臭気を吸着。
⑥断熱性 ~ 多孔質構造により、断熱性にすぐれ、昔から土蔵造りに使用されています。
⑦廃棄性 ~ 環境汚染しない。リサイクルも可能。
⑧硬化性 ~ 二酸化炭素を吸収して石化。年々強固になります。
⑨防音性 ~ 音を吸収して静かな空間をつくりだす。反響しません。

これらの性能を無動力で発揮する、いわゆる"自然のちから"を利用した素材なのです。

これだけ素晴らしいものを持ちながら何故、内装仕上げの主とならないのか?これは、施工者側の早く、安く、均質に、クレームなくという都合により減少していったのです。結果、大量生産されるものは安くなり、手間のかかるものは高くなり...他の日本の伝統工芸のように、利便性を追求するがあまり忘れ去られようとしているもののひとつなのです。

近年では、自然素材、土壁ブームもあり、これらの素材が日の目を見ることが少しは増えてきています。職人の努力によって、施工費も安くなってきてます。灯台下暗し。いいものは身近にあるんです。数千年もの太古からの建築家、芸術家、職人達のつくりあげた伝統文化を今に、未来に伝える。一生に一度の家づくりにはそういうことまで考えることがあっていいんじゃないでしょうか。

うちのお客さんには、ご自身での塗り壁をオススメしています。これによって、家づくりへの参加、左官仕事を家族みんなで楽しむ、低コストで自然素材の導入、日本の伝統技術の継承をしてもらってます。

注文住宅はコモス・スタイル。祖原・平尾・昭代の文教地区にて分譲中




  


Posted by Masakatsu Nishitani at 22:54Comments(4)

2009年07月06日

体育会系ヌリカベ~ゼ ~大阪城の漆喰~

体育会系左官見習いにしなっつです。先日、お客さんとともに漆喰塗りしてきました。リノベ―ションしたお宅です。

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今回の漆喰のテクスチャーです。施主さんの気の向くまま、感性に委ねて塗ってもらいました。僕は、下地塗や際塗り、補修をしています。斜めに曲線を描くタッチは、名づけて「風に流れる夏草タッチ」。光もやわらかく映し出すのも漆喰壁の特徴です。

使用したのは、漆喰の老舗田川産業さんの材料。原料は、石灰石と施工性を良くする海藻糊。北海道産の黒葉銀杏を使用しています。ひび割れ防止のためのスサ、麻や紙の繊維です。

つまり、100%天然素材。イコール生物にとってとても親和性のある素材です。原料に化学製品を使用しない理由。日本の匠達の知恵と努力の結晶でつくられたものの方が優れているからです。素材への誇りと自信の表れです。

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今回、使用した材料は大阪城の壁と同じもの。ニューヨークのメトロポリタン美術館にも採用され、海外でも評価が高いんです。その壁が住宅にも取り入れることができまるんです。施主さんご自身が左官になってもらえれば、クロス張りと費用はそんなに変わらんのです。

少しでも日本の伝統的な本物の材料、天然素材の材料を知って、使ってもらいたい。セルフビルド壁塗りを楽しんで欲しい。家づくりに参加した感を味わって欲しい、そういう想いでお客さんにススメてます。


福岡の注文住宅はコモス・スタイル。祖原、平尾にて脱常識分譲中。



  


Posted by Masakatsu Nishitani at 19:54Comments(4)

2009年05月29日

体育会系、左官技術を継承する。

この漆喰塗の壁。僕の設計事務所は、お客さんに自然素材塗り壁のセルフビルドを薦めています。お客さんの塗りにくい部分、面倒な部分は僕が塗ります。今回僕は、このTVカウンター下の10cmくらいの隙間を、這いつくばって塗りました。今回は、この隙間のみ...



この困難な塗りの成果は、このように匠から継承することによって発揮されます。鏝の持ち方から、力を入れずに滑らかに塗る鏝捌き、材料づくり、道具手入れ、養生法など、その道40年の左官さんから学んでいます。



しかし、左官さんの鏝を見ると。親指が当たる部分にはくぼみができています。鏝に残る指跡。どれだけの圧力が親指にかかるのか... これを見ると、少林寺の修行僧の長年における踏み込みが、石の床にくぼみをつくってしまったこと...連想してしまいました。努力と経験の跡。日本の左官さん、尊敬しています。

話変わって、うちの設計事務所でつくった住宅の見学会が今週の土日でおこなわれます。詳しくはコチラ→ http://comos-design.com/ 祖原の文教地区にお住まいをお探しの方、ぜひぜひ見てみて下さい。


  


Posted by Masakatsu Nishitani at 23:08Comments(0)

2009年05月21日

体育会系左官見習い ~ヌリカベーゼ~

ベーゼ、フランス語でbaiserと書きますが、口づけという意味です。塗り壁に口づけ...ヌリカベーゼ...

自然の土を使用した塗り壁を愛する体育会系塗壁見習いにしなっつです。本日のテーマは「珪藻土とは何ぞや?」です。自然素材ブームで一躍有名になった珪藻土。何者なのでしょうか。

珪藻土は藻の堆積物、つまり藻の化石なんです。日本では、石川県や秋田県が産地として有名です。↓こんなんです。

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珪藻土は濾過助剤や土壌改良材として利用されており、水分を多く保持することができます。その理由は、珪藻土の構造にあり、下の写真にあるように0.001mmから1mmの大きさの孔が無数にあります。これを多孔質鉱石と呼びます。この珪藻土を焼くことによって、この孔がギュっと縮まり、水分子を吸着しやすい大きさにしているのです。水を吸いこむ仕組みは毛細管現象、タオルを水につけていると繊維間の孔が水を吸い上げるのと同じ現象です。

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この構造により、壁に塗ると室内の空気中の水分を吸着します。しかも、空気が乾燥すると、吸着していたものを放出するのです。この吸放湿性能を持つことが、珪藻土壁が湿度調節機能を持つと言われる所以です。ジメジメした夏は吸湿して体感温度が下がり、乾燥しがちな冬は室内を適度な湿度に保ちます。
夏のエアコンの除湿機能は、通常の運転の2~3倍電気代がかかります。冬の相対湿度は30%以下と乾燥しがちで、インフルエンザ等の細菌が繁殖しやすいのですが、そういった問題を自然の力で解決してくれるのです。また、空気中の臭気や有害物質も吸着する能力があります。アトピー患者の方の症状が改善されるという話もよくあるそうです。

多孔質構造を持つものは、木材、炭、その他の鉱石にもありますが、その中でも特に、この吸放湿性能が優れています。しかし、この更に上をゆく性能を発揮するものがあります。珪藻頁岩です。

珪藻頁岩とは、この珪藻土が、地熱によって岩石化したもので、その生成にはおよそ数万年かかると言われています。ロシアや北朝鮮に大きな産地があるようですが、日本では北海道稚内が国内唯一の生産地だそうです。 この鉱石を使用した塗壁材も市販されています。

しかし、こういった性能も製品の成分、塗り壁の面積、厚みが影響しますので、それも考慮しなければなりません。

クロスよりも価格は高いのですが、その分付加価値も多くあります。土と接するナチュラルな生活、おススメです。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 18:51Comments(2)

2009年03月30日

体育会系セルフビルドな塗り壁

体育会系左官見習にしなっつです。近々、熊本の老練左官職人を訪ね、
彼のもとで修行を積む予定です。新たな仕上げを探し求めて…

今回は、先日、引き渡しが完了しました担当物件での塗り壁施工例を紹介します。施主様ご家族みんなで塗った壁です。。



この度、使用した材料はこちら、創業大正13年、漆喰の老舗メーカーである田川産業さんの
「大津」です。漆喰に顔料が加わり、色味がついます。



こちらリビングの施工例。色は「くちなし」。くちなしの花色で、すこしクリーム色がかっています。
テクスチャは凹凸がなく、滑らかな仕上げになりました。



こちら個人部屋のニッチに塗られた同じ材料。テクスチャは名づけて「うろこ塗り」。まさか、初めてでここまで塗れるとは…驚きです。

機能性、意匠に優れた100%自然素材の漆喰壁。私の会社では、左官壁のセルフ・ビルドをお客さんに提案しているんです。もっと自然素材の良さや、先人の知恵がつまった材料を知ってほしいんです。そして、手間ひまかけることの良さ、楽しさも。
  


Posted by Masakatsu Nishitani at 21:49Comments(0)