2011年04月01日

嗚呼、憧れの森と湖の館 ...

昔っから、ずっと泊ってみたい憧れのホテルがあります。日光金谷ホテルです。日本の旅館の写真集で見たのがきっかけですが、この明治・大正浪漫的な雰囲気にすごく魅かれます。アインシュタインやヘレン・ケラー、細菌学者のコッホや建築家のフランク・ロイド・ライトも宿泊したことがあるそうで、日本が世界に誇れるホテルのひとつじゃないでしょうか。

嗚呼、憧れの森と湖の館 ...
このホテルの創業者である金谷善一郎氏を始めとする金谷一族とホテルの歴史が描かれた本「森と湖の館~日光金谷ホテルの百二十年」(常盤新平氏著:潮出版社)を読みました。この一族の方々はそれぞれに個性があって、様々な生き方を経験しているところが面白いんです。経営者が世襲と言えども、こんなにそれぞれがたくましかったらからこそいつまでも立派なホテルであれたんだろうなと感じました。地質学者だったり、世界一周したり、海外で柔術道場したり、自家発電したり、自動車営業したりと、経営者たちが昔としてはすごく自由な発想だったんだなと。

そんな色々なことをやっている中にも、金谷家の信条というものがあって、「信を重んじ、義を尊び、それによって築かれた信用が利をもたらす」。これを一族が一貫しているのは本を読んでいて感じました。三代目、四代目くらいまでのことが書かれているんですが、みんな男前なんです。サービス業の本質を学べる本でもあります。

嗚呼、憧れの森と湖の館 ...
永く愛される理由がこのホテルには詰まってそうです。この本を読んでますます行きたくなりました... 




Posted by Masakatsu Nishitani at 12:35│Comments(0)
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