2010年01月16日
建築パースのお手本
建築パースというのは、遠近法をもって、目に映る像を平面に正確に写すための技法のことをいいます。お客さんに家ができるイメージを伝えるものとして、僕たちが身に付けておかなければならない技術です。建築パースを学んでいると、建築以外のところから、とても勉強になるような作品にお目にかかったりします。例えばスタジオジブリ作品。ちなみに「紅の豚」が一番好きです。いや「魔女の宅急便」かな...

これは、男鹿和夫さんの描いた背景画。「魔女の宅急便」や「紅の豚」に「千と千尋の神隠し」などほとんどのスタジオジブリ作品で背景画を手がけています。この家、和洋折衷で、水と油みたいに交わることのない建築スタイルが、なぜか妙にマッチしています。とてもやさしい絵で、不思議な感じです。この家、トトロで出てきましたっけ?

こちらは、井上直久さんの作品。同じくスタジオジブリ作品の「耳をすませば」の背景画を描かれたそうです。もともと高校の美術教諭らしいです。この人の画風といいますか、独特の製作方法がありまして、アクリル絵の具の色しぶきを紙の上にどんどんかけていくんです。それから、無造作な模様を眺めながら、そこに浮かんでくる景色のイメージを元に、更に色を乗せていって絵にしていくんです。絵が仕上がると、最初の色しぶきがいい感じにぼんやり浮かんでて、とても素敵な絵です。
これらの画家の作品、すごく魅力的や思います。それぞれに味があるし、自分のスタイルもある。これくらい描けたら、人にも喜んでもらえるでしょうね。こういうお手本から学んで、技術の向上に努めます。
これは、男鹿和夫さんの描いた背景画。「魔女の宅急便」や「紅の豚」に「千と千尋の神隠し」などほとんどのスタジオジブリ作品で背景画を手がけています。この家、和洋折衷で、水と油みたいに交わることのない建築スタイルが、なぜか妙にマッチしています。とてもやさしい絵で、不思議な感じです。この家、トトロで出てきましたっけ?

こちらは、井上直久さんの作品。同じくスタジオジブリ作品の「耳をすませば」の背景画を描かれたそうです。もともと高校の美術教諭らしいです。この人の画風といいますか、独特の製作方法がありまして、アクリル絵の具の色しぶきを紙の上にどんどんかけていくんです。それから、無造作な模様を眺めながら、そこに浮かんでくる景色のイメージを元に、更に色を乗せていって絵にしていくんです。絵が仕上がると、最初の色しぶきがいい感じにぼんやり浮かんでて、とても素敵な絵です。
これらの画家の作品、すごく魅力的や思います。それぞれに味があるし、自分のスタイルもある。これくらい描けたら、人にも喜んでもらえるでしょうね。こういうお手本から学んで、技術の向上に努めます。
Someone draws my trip
Chihiro Iwasaki
Perspective drawing
Nihonga - Japanese Art
Flowers and Birds
ブティック看板手描き
Chihiro Iwasaki
Perspective drawing
Nihonga - Japanese Art
Flowers and Birds
ブティック看板手描き
Posted by Masakatsu Nishitani at 00:01│Comments(8)
│アートギャラリー Art gallery
この記事へのコメント
新着よりこんばんわm(_ _)m
井上直久さん!!
めちゃはまりました(^^)/
当時その絵の中を歩き回れる
ソフトウェアがでたのですが
ずーっとはまってました☆
井上直久さん!!
めちゃはまりました(^^)/
当時その絵の中を歩き回れる
ソフトウェアがでたのですが
ずーっとはまってました☆
Posted by 式
at 2010年01月16日 00:30

難しい事は分かりませんが、
優しい&癒される絵ですね*
優しい&癒される絵ですね*
Posted by Brill H ひとみ
at 2010年01月16日 01:16

式さん、そんなソフトウェアがあったんですね。幻想的でいい絵ですよね。
Posted by にしなっつ
at 2010年01月16日 14:40

ぶりるさん、自分のお家がこんなんになりますって言われて、こんな絵が出てきたら嬉しいですか?パソコンでつくられる3Dのパースが出てくるよりいいでしょ?
Posted by にしなっつ
at 2010年01月16日 14:42

井上直久さんの絵は私も好きで以前画集を買いました。
水辺や新緑の風景が好きな私には夢の世界へ(妄想かな?)
かっさらってくれるアイテムですかね。
トトロはしつこいぐらい観ているので
この家は主人公の家族が住む家ですね。
今頃、もうとっくに知っているでしょうけど(^^;)
長い間空き家になっていたみたいで
「オンボロー、お化け屋敷~!」なんて言われていましたね。
昭和40年代生まれにとってはお風呂の水色タイルとか、ちゃぶ台の風景がなんだか懐かしいような寂しいような・・・
この二枚の絵は建っているその背景と家がマッチしていますね。
背景だけでも寂しいし、家だけだと?って感じ。
建物の存在感って不思議。
水辺や新緑の風景が好きな私には夢の世界へ(妄想かな?)
かっさらってくれるアイテムですかね。
トトロはしつこいぐらい観ているので
この家は主人公の家族が住む家ですね。
今頃、もうとっくに知っているでしょうけど(^^;)
長い間空き家になっていたみたいで
「オンボロー、お化け屋敷~!」なんて言われていましたね。
昭和40年代生まれにとってはお風呂の水色タイルとか、ちゃぶ台の風景がなんだか懐かしいような寂しいような・・・
この二枚の絵は建っているその背景と家がマッチしていますね。
背景だけでも寂しいし、家だけだと?って感じ。
建物の存在感って不思議。
Posted by yori at 2010年01月21日 13:48
yoriさん、この家はやはりトトロに出てきた家でしたか。なんかいい感じの家だった印象があるんですが。懐かしいような、寂しいようなっていう感じ好きです。建物のまわりの自然の環境ってすごく大事やと思います。絵のように緑があると建物が生き生きしてくるのに。実際は真っ先に予算カット対象なんですよね。この重要性を強く訴えていきたい思います。
Posted by にしなっつ
at 2010年01月22日 01:02

確かに・・・。
理想と現実の矛盾はどの分野にも共通するものですね。
でも時代も環境意識が強くなってきているし、今後人々がどのような暮し方を望んでいくのかが変わりつつあるのかも。
とは言え、なんだか最近こちらのほうではタワーマンションがニョキニョキと生えてきてなんとなく悲しく見上げてしまいます。
昔はあんな高い所に住むのは仙人だけだと思っていました。
過密都市と過疎地、バランスがとれれば土の上で暮せるんでしょうけど。
理想と現実の矛盾はどの分野にも共通するものですね。
でも時代も環境意識が強くなってきているし、今後人々がどのような暮し方を望んでいくのかが変わりつつあるのかも。
とは言え、なんだか最近こちらのほうではタワーマンションがニョキニョキと生えてきてなんとなく悲しく見上げてしまいます。
昔はあんな高い所に住むのは仙人だけだと思っていました。
過密都市と過疎地、バランスがとれれば土の上で暮せるんでしょうけど。
Posted by yori at 2010年01月22日 13:25
yoriさん、色々な文献などを見ていると、人が高層マンションに住むことの不健康さを述べているものは多いですよ。子供が外で土の上で遊ぶ頻度が減ったり。やっぱり高いところに住んでいいのは仙人だけです。僕はコンクリートに包まれるのも好きじゃありません。人がもっと分散すれば快適な生活もできるのにですね。
Posted by にしなっつ
at 2010年01月23日 12:49
