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2013年05月13日

Someone draws my trip


昨年、4ヶ月近くかけて南欧を中心にカフェやレストランなどの商業建築や積石造建築を学んできました。この旅の行く先々を写真撮影し、このブログ「地中海系建築士の南欧奮闘記」に載せていました。この写真は南フランスのゴルドという街。天空の城ラピュタのようでした。
Last year I had traveled around south Europe to study masonry and commercial architecture such as cafe and restaurants for four months . Updated those photos on my blog "Dairy of an architect in south Europe". This photo is Gordes in southeastern France. This town is like a castle in the sky.


この旅模様の景色を水彩画にしてくれている奈良の絵描きさんがいらっしゃいます。すごく感動しましたので、是非紹介したいと思いました。このゴルドのクロッキーです。木炭を使ってんのかな?
One artist in Nara saw my blog's photos and sketched the scenery of my trip. It was so moving that I like to introduce these drawings. Rough sketch of Gordes, might be using charcoal and watercolor.


同じく南仏のル・カストレという街。この路地の木漏れ日がすごく好きで写真に収めました。
La Castllet in south France. I like the alley under the sunlight filtering down through tree leaves.


水彩画でこんなにも木漏れ日がうまく表現ができるんだと感動。
I am impressed that how good she drew the light of the scenery with watercolors.


南仏のアヴィニョンにある教皇宮殿の黄昏どき。
Avignon in south France, Palace of the Popes at twilight.


水彩画で黄昏を表現してはる。また感動。
Expressing the twilight with watercolors. Amazing.


絶対に名前が覚えられないリル・シュル・ラ・ソルグというこれも南仏の街。アンティークが有名な街で、水がほんまに綺麗でした。
L'Isle-sur-la-Sorgue, the name I could never remember, in south France. This town is famous as antiques and water is so clear and beautiful.


水彩画にすることによってその景色の美しさが倍加しているようです。
Beauty of the scenery is doubled by drawing with watercolors.


ギリシャのサントリー二島。断崖絶壁の上部に白く輝いている街でした。
Santorini, Greece, white village above the cliff.


自分が見てきたとこがこんな風に表現できるねや、水彩画ってほんまにええなぁ、とただただ感動。
Realized that landscape I saw can be expressed in this way with watercolors. Choice!


ここはギリシャのミコノス島。三脚にカメラ固定してあそこまで走って写真撮りました。
Mykonos, Greece. Seated the camera on a tripod, then ran quickly and struck a pose at the place.


この絵、すごく好きです。旅の様子をこうやって描いてくれた方がいて、本当に嬉しいです。僕も絵を描くのが好きで建築の道に進みましたので、もっともっとこんな風に描いてみたいと、すごくいい刺激にもなりました。
I especially like this and am so pleased that someone draws my trip. I made a plunge into architecture field because I like drawing the most, so wish to draw like this. Got motivation from these drawings.

奈良のかもめアート倶楽部さん、すごい!
The artist is a teacher of Kamome art club in Nara. Brilliant!  


Posted by Masakatsu Nishitani at 13:06Comments(0)

2013年02月06日

Chihiro Iwasaki


ちょっと前なんですけど、北九州市立美術館に行ってきました。建築家磯崎新さんの設計です。
A few months ago, I went to the Kitakyushu Municipal Museum of Art, designed by Arata Isozaki.


「いわさきちひろ展」を見に行きました。こどもや花の絵が特徴的な日本の画家・絵本作家です。昔から名前は知ってたんですが、天の邪鬼な性格なので、有名な画家の絵を見るのは敬遠してきたんですが、最近、水彩画や絵本画にとても興味が湧き、この方の作品を見に行くことにしたんです。
There was an exhibition of Chihiro Iwasaki who was a Japanese artist and illustrator best known for her water-colored illustrations of flowers and children. She's so famous here, but I'm a kind of contrary person and hadn't seen her works in ages. Recently I took an interest in water-color paintings and illustrated books, so I finally decided to see them.


天の邪鬼な性格を後悔する羽目になりました。めちゃめちゃ感動したんです。少ない線や色で作品が構成されていますが、この画家が何千回、何万回とデッサンを重ねた人の絵だということは、僕にでもわかりました。
I realized that I shouldn't have been a contrary person. Big mistake. I was so impressed with her works. She didn't use lines and colors that much , but even I could find out that she repeated drawings a million times.


可愛い作品なのに、なぜか切ない... 彼女の作品を見ると、水彩と素描の良さがますます好きになります。
Her works are cute, but sentimental. As I see her works, I like watercolors and sketchy drawings more.


この画家のことがもっと知りたくて、本を2冊買いました。波乱万丈な人生を送られていたようです。いわさきちひろさん、大好きになりました。
I wanted to know more about this artist, I then bought two books about her. It seems that she had a stormy life. Finally I like her works.   


Posted by Masakatsu Nishitani at 22:21Comments(2)

2013年01月31日

Perspective drawing


スポーツ競技場のパース製作依頼がありました。現在、工事中の現場です。3月には全面人工芝になる予定です。ラグビーやサッカーなどの激しい競技が頻繁に行われていたので、もともとの天然芝は大部分が傷んで禿げてしまったようです。
I made a perspective drawing of sports field that is under construction. This field's going to be artificial turf by March. People quite often played soccor and rugby there, so there was many bare spots in the natural grass field.


マルソル株式会社さんの扱っている良質の人工芝。ドイツ製のものだそうです。スポーツをするものにとっても、グラウンドがこうなると、こんなに嬉しいことはありません。
This is the artificial turf made of plastic, constructed by Marsol Corporation. This high quality turf is imported from Germany. We mostly have sandy or muddy field in Japan, but now athletes appreciate having such a good field condition.


まず、鉛筆の下書きでパースを作成。
Firstly, rough pencil drawing.


僕は手描きが好きですので、手描きのものをPhotoshopで取り込んで完成させました。しかし、このラフな手描き部分が気に入ってもらえず、修正依頼がありました。本当の手描きですと、修正がききませんが、Photoshopに取り込むことによって修正が可能になります。
I prefer handwriting, then edited some parts by Photoshop. This time the client doesn't like handwriting, I had to modify the drawing. Handwriting is hard to rewrite, but Photoshop makes it easier.


結局、ベタ塗りで修正することにしました。手描きは手間がかかるのですが、手間がかかるからいいということではないですね。人によってパースも好みが違いますので、それを察知することが大事ですわ。
I simply painted all over the mountain with green after all. I have to spent time for handwrite, but spending time is not always the best way. Each client has different taste. I have to read it before drawing.  


Posted by Masakatsu Nishitani at 00:02Comments(0)

2012年09月28日

Nihonga - Japanese Art

福岡市美術館に「日本画の巨匠たち」という展示を見に行きました。
I went to Fukuoka Art Museum to appreciate "The Masters of the Japanese Painting" exhibition.


日本画とは、日本の伝統的な慣習、手法、材料を使用して描かれるものです。顔料として、天然鉱物や貝殻、サンゴが使われ、和紙に筆で描かれます。顔料のバインダーとして膠を使用します。
Literally "Japanese-style painting" or called Nihonga is painting that have been made in accordance with traditional Japanese artistic conventions, techniques and materials. Nihonga are typically executed on Japanese paper using brushes. The pigments are derived from natural ingredients: minerals, shells and corals. A hide glue solution, called nikawa, is used as a binder for these powdered pigments.


これは、菱田春草の「落葉」という作品で、落ち葉がモチーフとなっています。日本画で描かれる線は基本的に細く繊細です。モチーフの輪郭は線がはっきりと描かれているにも関わらず、全体としてその絵を見ると、穏やかで柔らかい印象を受けます。
This is one of Shunso Hishida's work "Rakuyo", the pattern with leaf fall motifs. The lines of Nihonga are basically very fine and delicate. Although the outline of those mitifs is clear, the art as a whole has a soft and calm impression.


速水御舟の「洛北修学院村」。今回の展示では、個人的に最も印象的でした。青と緑の色あいが絶妙です。
Gyoshu Hayami, "Rakuhoku Shugakuinmura" This was the most impressive work for me in this exhibition. The coloring of bule and green is exquisite.


「月明の砂漠」は、私の最も好きな画家の一人、平山郁夫の作品です。彼は作品のモチーフとして、彼が旅したシルクロードをよく描いています。
"Getsumei no Sabaku", the desert under the moonlight, drawn by one of my most favorite artists, Ikuo Hirayama. He chose the Silk Road where he traveled, as motifs to draw.


現代の日本画、「神々とファラオ」岩橋英遠の作品です。日本画で描かれたエジプトのファラオ、とても印象的でした。
Modern Nihonga work "Kamigami to Pharaoh", Eien Iwahashi. Egyptian Pharaoh and gods in Nihonga way. Amaizing.

以前は日本画をよく描いていましたが、最近は全然です。巨匠たちの作品に刺激を受けて、あらためて日本独特の日本画の技法を継承していきたいと思ったのでした。
I used to draw Nihonga, but not now. Once again I am passionate to take over the unique skills of Japan art under the inspiration of the masters works.





   


Posted by Masakatsu Nishitani at 01:54Comments(0)

2012年07月17日

Flowers and Birds

Photo 5 - 2012-07-14
京都市美術館へ、「上村淳之展~作家の眼~」という展示会を見に行って来ました。彼は日本画と呼ばれる、伝統的な日本の慣習、技法、画材によって描かれるものです。
I went to the Kyoto Municipal Museum of Art to see Atsushi Uemura's exhibition. Atsushi Uemura is the artist of "Nihon-ga" painting that have been made in accordance with traditional Japanese artistic conventions, techinics and materials.

Photo 1 - 2012-07-14
彼の祖母と父も偉大な日本画家です。繊細な日本画家の遺伝子が三代に渡って引き継がれてるんですね。
His grand mother and father were also great artists of Japanese style paintings. The sentient artist's gene has been inherited for three generations.

Photo 2 - 2012-07-14
上村淳之氏の自宅側には、彼の父から引き継いだ大きな禽舎があります。鳥を徹底的に観察し、描くためのものでしょう。
Atsushi Uemura owns a big birdhouse taken over it from his father beside his house. This birdhouse could be for thoroughly observing and drawing the birds.

Photo 4 - 2012-07-14
この日本がは細かく繊細な芸術で、日本独特のものだと思います。感動しました!
This "Nihon-ga" is fine and delicate art particular to Japan. I was so impressed!
  


Posted by Masakatsu Nishitani at 15:27Comments(0)

2012年03月01日

ブティック看板手描き

福岡市中央区荒戸にありますアメカジショップLAGNAさんのお店の看板を作成しました。本業ではありませんが、やろうと思えばこんなんもできます。レタリング得意です。


木板の下地にチャコペーパーで看板のデザインを複写します。


そして、直線はあらかじめマスキングをおこないます。曲線は手描きでいきます。


ペンキ塗装をおこないます。ムラが残らないように2度塗り。aの字がめんどくさかったです。


最近は手書きの看板もなかなかないし、いい感じや思います。このLAGNAさんで扱ってはるJohnson Motors, Inc.のTシャツめちゃカッコいいです。女性もののホリスターやアバクロものもかわいいのでオススメのお店です。お店訪問ついでに手描き看板も見てやって下さい。

  


Posted by Masakatsu Nishitani at 00:41Comments(0)

2012年02月17日

店舗ナイアンデイ


とあるラーメン屋さんのリノベーション後完成イメージ図を描きました。もともとはこんな感じです。


カジュアルなイメージを出したいということで、店舗正面の外壁をトタン張りにして描いてみました。庇や建具枠は木組みで、やっぱり暖簾が必要です。「イラスト手習い帖」という本で学習して女の子と犬を入れてみました。イラスト風の絵が描けない自分の初めての試みです。


上のお店の昼間イメージを元に夜間のイメージを作成しました。住宅のパースを描くときは、基本手描きで、昼間のイメージしか作成していませんでしたが、こうやって夜間のまた違った雰囲気を表現できるといいなと思います。昼間のイメージを描いてしまえば、それを元にPhotoshopを使用して加工できるので、一から描き直す必要はありません。

もっと腕を上げて、これからも手描きパースで頑張ります。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 00:55Comments(4)

2011年06月02日

クレーを知る。

先日、カンディンスキーという画家のブログで抽象画との出会いを書いたのですが、この画家つながりでパウル・クレーというスイス出身の画家を知りました。この人の絵にちょっと衝撃を受けました。彼の絵も抽象画というんでしょうか、絵本の絵のような感じ。こういう絵を描けるようになりたいんです...


無垢なこどもが描いたような絵。それでいて構成や色彩は大人な感じ。大人になってすさんでしまった僕の気持ちではこういう絵は描くことができないんだろうか。この絵にはほんとに魅かれます。なんでかなぁ。


このクレーの画集や絵本を入手、研究したいと思います。こんなん描けるようになるかなぁ...  


Posted by Masakatsu Nishitani at 22:08Comments(4)

2011年05月27日

カンディンスキーに出会う。

抽象画って意味がわからんっ!って思ってたんですけど、ロシア出身のワシリー・カンディンスキーという画家の絵に出会って、ちょっと見方が変わりました。彼のことを知ったのは初めてですが、抽象絵画の創始者と言われているそうです。


まじまじ見ていると、失礼ですけど自分でも描けそうって思ってしまったんですが、絵を全体的に見ていくと、すごい色彩感覚で、バランスがいい絵だと感じます。絵本の絵になりそうな。こういう絵って、描けそうで描けないんすよねー。


彼の作品で特に魅かれたのが、この"花嫁"(だったかなぁ?)という作品。前回、見た山下清の貼り絵のような、点描的な部分の色がいいバランスを保ってとても綺麗です。

この画家、20代で結婚して、30代で教え子と不倫して不安定な長旅に、その後、正式に離婚したものの、50代でまた新しい人と再婚。なんかピカソみたいです。アーティストって、そういうところあるんでしょうか。そういった人間性もとても興味深い画家でした。

彼の色彩感覚、吸収させてもらいます。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 13:15Comments(2)

2011年05月16日

裸の大将を見る。


"裸の大将"でおなじみの画家山下清さんの展覧会に行ってきました。色紙を切り貼りしてつくる貼り絵やペン画、油絵や陶器への絵付けなどの他に、ご本人が着てはった浴衣や旅で使用したリュックなどもあり、ドラマのイメージとも重なってすごく興味深かったです。

でも、ドラマのように日本各地を旅して絵を描くというよりも、実際は驚異的な記憶力(映像記憶)によって、自宅に帰ってから作品を製作することが多かったそうです。軽度の言語障害があったそうですが、その反面、こういった芸術面への才能や驚異的な記憶力を発揮することから、サヴァン症候群であったのではないかと言われています。


実際に本人が色紙をちぎって貼り絵を作成している映像を見ることができたのですが、その手際の良さやスピードには驚きました。また、ペン画というのは修正がきかないので、通常は下描きをしてから描くのですが、彼の場合、下描きなしでそのまま描いていたのにも驚き。驚きの連続と作品の素晴しさとでとても楽しい美術鑑賞となりました。次は棟方志功さんの彫刻っ!  


Posted by Masakatsu Nishitani at 21:07Comments(4)

2011年04月22日

ユトリロと漆喰


モーリス・ユトリロは近代フランスの画家です。アルコール依存症だったそうですが、その治療の為に描いた絵が高く評価されて名画家となった方なんです。


僕も漆喰の質感がとても好きなんですが、この画家の漆喰好きも半端じゃなかったそうです。この質感を表現するために、絵の具に漆喰を混ぜて使用していたようですね。


こういった街並みをよく描かれていたみたいで、個性があってとても素敵な絵だと思います。僕の漆喰好きも半端じゃないので、一度、絵の具に混ぜて絵を描きたいと思います。ユトリロと僕の唯一の共通点..."漆喰好き"です。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 23:02Comments(0)

2011年04月15日

リサに学ぶ

なれなれしく、リサと言ってごめんなさい。


スウェーデンの陶芸家、リサ・ラーソンさんの作品に出会いました。動物をデフォルメしたデザインで、とても女性的でかわいらしい。こういうデザインは、描こうと思ってもなかなか僕には真似できない。壁にあるのは陶板で、こういうの見ますと、自分もつくりたいなぁという欲求に刈られるんです。だからつくることにしました。


ちょうど焼肉屋さんのオブジェを考案中でしたので、しかも、リサさんにインスピレーションをもらえましたので、これでいこうというのが頭に浮かびました。陶板オブジェ、製作に入ります。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 10:37Comments(4)

2010年12月23日

ひっかいて絵を描く...

先日、自身のブログでベルナール・ビュフェさんというフランスの画家を紹介しました。ひっかいたようなタッチで絵を描いてはる人で、すごく魅力的な絵やと思たんです。それでこういう風にして描いてみたいと思ったんです。



今週の日曜日は、ラグビーの全国大会初戦を控え、ピリピリしていたので、うさちゃん、描くことにしました。ひっかくと言えば幼稚園の時にやった"ひっかき絵"。色のついたクレヨン塗りたくって、その上に黒のクレヨンで覆った後、割り箸なんかでひっかいて絵を描いてたやつです。普通、黒で覆うんですけど、白で覆いたかったんで、白のクレヨン塗ったくりましたところ、そんなに白くならなかったので、更にアクリル絵の具の白を被せたんです。そして、割り箸を削って尖らせ、絵を描きました。まだまだビュフェさんのようにはいきませんが、こうやって新たな表現方法を身に付けたいです。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 21:22Comments(4)

2010年12月16日

ひっかいたような作品集



先日、自身ブログで紹介したのですが、一目惚れした絵がありまして、即行その画家の作品集を買いました。ベルナール・ビュフェという画家さんの作品集「ビュフェとアナベル」です。これ、ただの作品集ではありませんでした。



タイトルにもあります、アナベルさんというのが彼の奥さんで、彼と彼女の生い立ち、出会い、共に生きた41年の歳月について小説のように描かれているんです。ビュフェはこのアナベルをモチーフにした作品を多く描いたようで、この作品集のほとんどが彼女を描いたものです。同じ人の絵を何枚も描くなんて、なかなかできないですよ。よっぽど好きやったんでしょうね。



写真なんかもあったりして、この写真、ビュフェとアナベルが運命的な出会いをしたその瞬間をとらえたものだそうです。羨ましい...



こんなポスターのような作品もあり。この力強い線がカッコいいんですよね。下の絵のような絵本チックなようなのもあり。こういう絵描いてみたいんですよね。オイルパステルかクレヨンなんかでこんな感じが出るような気がします。自分の手描きパースも彼の画法を取り入れて描いてみようと思います。



ビュフェは晩年、パーキンソン病を患い、71歳で自ら命を絶ったそうです。「絵は私の命です。これを取り上げられてしまったら生きて行けないでしょう。」という彼の言葉。そのくらいの気持ちで大好きな絵に、建築に一生懸命取り組んでみたいものです。ビュフェとアナベルの深い愛情を中心にドラマチックで小説のような作品集でした。ただの作品集やないですよ。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 17:50Comments(2)

2010年12月10日

ひっかいたような絵



引っかいたようなタッチで描いた絵に出会いました。版画のような感じにも見えます。僕もこんな風に力強いタッチの絵を描いてみたかったんです。とても魅かれました。早速、アマゾンで画集を発注。お金ないのに。



この絵は戦後を生きたフランスの画家、ベルナール・ビュフェさんの作品です。絵画的に分類しますと具象絵画といいまして、対象物を具体的に描いたものです。インパクトがあってカッコいい絵ですよね。



建築物も多く描いているのです。このモノクロ感も彼の特徴であります。線が力強いと見ててもなんか気持ちいいです。次の建築プレゼンはこのスタイルでパースを描くことにします。どうやって描いているのか謎なんですが。決してパクるのではありません、吸収するのです。

  


Posted by Masakatsu Nishitani at 18:26Comments(1)

2010年10月13日

週末のプレゼンテーション



先週末はプレゼンテーションでした。マンションのリノベーションの案件です。プロジェクト名は、スペイン語っぽく、でも間違ってるかもしれません。間違ってたら造語ということにしてます。NHKスペイン語講座4月号で挫折したからダメなんすよね。今回は、アップルのプレゼンテーション用ソフトウェア "Keynote" を駆使して、紙芝居風にプレゼンテーション。バックミュージックも放り込めるんですよ。



そして、図面、パース、イメージ、模型等を準備するんですが、模型は、うちの事務所の職人に1/50スケールのものを依頼。リビングにはギター、レコード、アートのディスプレイがありますが、職人は棚にCDケースまで再現。レコードのジャケットには職人のセンスに任せ、ビートルズやエアロスミスのレコードジャケットのコピーを貼ってもらいました。油絵のキャンバスを壁に立て掛けてとお願いしましたら、それもクレヨンみたいなので絵を描いてくれました。しかも点描法でです。山下清画伯ばりです。



なんで建築のプレゼンにおばぁちゃん?って言われるかもしれませんが、この建物はお客さんのおばぁちゃんが残してくれたものなんです。ですから、このおばぁちゃんが、建物を住み継ぐお子さんやお孫さんに、どのように暮らしてもらえば喜んでもらえるかというのもテーマのひとつやったんです。描いているうちにおばぁちゃんの人柄が伝わってきて、なんか望んでることが伝わってきたというか、僕に語りかけてくれてるような、そんな感じさえしてきました。僕の妄想癖が原因かもしれません。

プレゼンテーション+α(アルファ)。この絵は+αなんです。この+αで想いを伝えていきたいと思います。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 14:30Comments(0)

2010年09月22日

街並みスケッチ



パステルで山の傾斜の街並みのラフスケッチをおこないました。街が自然と調和すること、街が絵になること、街づくりを考える上で本当に大切なことやと思います。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 11:53Comments(0)

2010年06月14日

ふでゑ native Janapanese art

雑誌「BRUTUS」の特別編集「スラムダンク バガボンド リアル 井上雄彦」を購入。バガボンドが好きで、この絵を見ると反射的に買ってしまう。



しかし、この人の絵、魅力的です。

正確な線を引こうとおもったら、ペンや鉛筆など先の固いものを使えば、自分の描きたい方向へそれが走ってくれるんですけど、筆先は柔らかいからそうはいかんのですよね。でも、この井上雄彦さんはバガボンドで筆を使って正確な線を描いてはる。かと思えば、筆にしか表現できないぼかしや筆跡を上手く使って表現してはる。



この本の中で、美術史家の方が、昔の日本画の画家はみんな絵や線を筆で描いていたと、生まれてからずっと筆で描いているから筆を自在に操っていたと。井上さんの絵は、絵の走りや勢いを生かした絵柄と、動きを完全にコントロールした緻密な絵柄の2種類を自分のものにし、日本画家の先達に迫る画力があると評しています。

そう考えると鉛筆やペンは海外から日本に入ってきたもので、昔の日本人は筆を使っていたんですよね。僕は日本画っていうのは日本人にしか描けない繊細な絵で、世界に誇るべきものだと思っていますが、ほとんど鉛筆やペンで絵を描きます。僕も筆を使っていた日本人の遺伝子を継いでいるはずなんで、筆でも絵を描くようにしたい、そう思ったのでした。この雑誌を買ってから。  


Posted by Masakatsu Nishitani at 13:27Comments(2)

2010年05月03日

こなゑ pastelcolor

独特な佐々木悟郎さんの"みずゑ"(水彩画)に続く"こなゑ"。これはパステル画のことを勝手にそう呼んでます。パステルとは乾燥した顔料を接着剤で固めた画材で、チョークで描いたようなかすれたタッチで絵を描けるのが特徴です。



これはイラストレーターの横山明さんの作品「ある日の練習」。これはパステルにしかだせないやさしい表現やと思います。この方の作品も大好きで、今回、「横山明のイラストレーション」という作品集と「イラストレーションの実際」という彼の技法集を購入しました。イラストレーターにでもなる気か?と言われそうですが、水彩画に続き、このパステル画も建築のプレゼンテーションに取り入れたいのです。



こちら「月の光」の作曲者、ドビシュッシーの肖像画。横山明さんのパステル画は、厚塗りが困難なパステルを、あえて油絵の絵の具を混ぜるときに使用するパレットナイフでこすりつけて描いてはるらしいんです。パステルなのにすごい重厚感のある絵で、タッチも荒々しいんだけど油絵とは違う、強さとやさしさを併せ持ったような独特な雰囲気があるんです。

建築のプレゼンテーションって、お家を建てる過程の中でも、とくにワクワクして楽しいとこや思うんです。見てもらうときに宝箱を開けてもらうような気持ちになってもらうためにも、僕はそこまでするの?っていうところまで手間をかけて、想いを表現するっていうことをしたいんです。人のやらないことをやって、ビックリさせたいっていう気持ち、僕がこうやって水彩画やパステル画で受けた感動を他の人にも知って欲しいという気持ち、いっぱいあり過ぎてまとまりません。

とにかくまだまだ発展途上...頑張りますっ!  


Posted by Masakatsu Nishitani at 15:47Comments(2)

2010年04月30日

みずゑ watercolor 3



水彩画のイラストレーター、佐々木悟郎さんの作品集、もう一冊購入しました。"GORO SASAKI Cahier" です。ほんとに見てると涙が出そうになる画集ですよ。



Blowing in the Wind



Sunset Memory



Lower East Side - 1943

水彩画の域を超えた表現法や思います。しかも、水絵でしか出せない表現です。前回の水絵から2冊、本に穴が開くくらい読み込んで、この技法を吸収したいと思います。

  


Posted by Masakatsu Nishitani at 16:14Comments(4)