2009年12月21日

なぜ体育会系は天才的能力を示さないのか

サヴァン症候群。脳の発達障害や、十度の精神障害をもつ人間が、その障害とは対照的に、極めて驚異的な能力を発揮することです。この症例に興味を持ったのは、「裸の大将」でお馴染みの山下清画伯がサヴァン症候群であったことが理由です。

そこで、「なぜかれらは天才的能力を示すのか」(Darold Treffert氏著)を読むことにしました。食い入るように読んでいましたので、表紙がボロボロに...

なぜ体育会系は天才的能力を示さないのか

この本の表紙に載っている馬の彫像。これは、Alonzo Clemons氏の作品。彼もサヴァン症候群と言われています。



彼は記憶を頼りに彫刻をつくります。緻細なところまで、完全に記憶しているのです。これはサヴァン特有の「直感像」というもので、ほんの一瞬、対象物を見れば、それが取り除かれた後も、頭の中で鮮明に知覚として残っているそうです。

三歳の時に転んで脳に損傷を受け、言語をはじめとするあらゆる能力で発達が遅れているのですが、一方では、このような天才的な能力を発揮しているのです。

このような症状を持つ人間はまれなケースで、左脳が損傷を受け、右脳がそれを補うように発達し、右脳優位の脳であること。脳の障害から、自閉症となり、興味のあることのみに限定して、凄まじい集中力を発揮すること。遺伝的に才能があること。なにかをつくることによって、褒められることがモチベーションとなること。などなど...様々な要因が考えられ、またこれらの要素をすべて持ち合わせる人がサヴァンといわれるそうです。

このテーマ、しばらく続きます...


Posted by Masakatsu Nishitani at 18:25│Comments(2)
この記事へのコメント
読み応えがあり、楽しめました。
しばらく続くということなので、楽しみにしてます♪
Posted by 相互リンクアソシエイト at 2009年12月21日 18:29
相互リンクアソシエイトさん、とても興味深い内容の本でした。本とは別のところでも発見がありましたので、また引き続き更新します。
Posted by にしなっつにしなっつ at 2009年12月22日 20:38
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