2009年03月02日

体育会系ドイツ紀行

ドイツは日本同様、工業大国ですが、環境先進国とも言われています。国は環境保護政策を推進し、国民一人一人の意識も高いのです。ドイツのベルリンにて、2年毎にバウテック(ベルリン国際建築専門見本市)と呼ばれる見本市が開催されます。ここでは、5万㎡の展示会場に最新の建築技術、製品や資材が展示されます。

体育会系ドイツ紀行

そこで目を惹くのが、麻の断熱材。最新の建材の中にこんなのが紛れているんです。ドイツでは、このような自然系の断熱材を住宅に使用すると、その1/3を国が負担してくれるそうです。断熱性能は、日本でよく使用されるグラスウールやポリスチレンフォームと同等ですが、価格は相対的にまだ高いです。主原料が大麻という自然繊維ですので、環境を汚染する材料は一切使用していません。日本でも使用している住宅があるそうです。

体育会系ドイツ紀行

なんか見ているだけで健康的で、あったかい気持ちになります。「アルプスの少女ハイジ」に出てくるハイジの干し草ベッドのようです。日本でも長期優良住宅の普及の促進に関する法律が今年6月から施行されたり、昨年から断熱性などを高めた省エネ住宅の建設費の補助が拡大されたりと、国もエコ・省エネに力を入れてきているようです。まだ自然素材の促進という動きはないようですが。設備だけに頼らず、自然素材や先人の知恵を活かせるような、そういった提案ができるようにならねばと思う今日この頃です。

体育会系ドイツ紀行




Posted by Masakatsu Nishitani at 15:20│Comments(4)
この記事へのコメント
確かにドイツやスウェーデンなどを中心にヨーロッパの環境に対する国を挙げての取り組みには感心します。個々の意識も高いですしね~
自然の材料がやっぱりイイです。。。
人工的なものは安価だったりしてその時は良いんだけど、アスベストみたいに何十年も経ってから体に害があると判明したり土壌を汚染したり。
でも高価なのよね;;

うちは窓をペアガラスにしとけば良かったと後悔・・・
もう一回建てたらすごくいいのが建てれそうなんだけど(笑 


 
Posted by まろ at 2009年03月02日 21:05
ペアガラスじゃなくても、日本には簾があるじゃないですか。あの効果は絶大ですよ。
僕も本当に自然の材料が好きですね。自然素材は経年劣化が味となり、一方はただ古くなるだけ。自然素材を使った家とそうでない家は、価値が異なります。例えば、家を売るとなったとき、買い手が、経年劣化した自然素材があれば味があって、そこにまた住みたいと感じる。そうすると家の価値があまり下がらない。人工物や既成品では、そうはいきません。結局は、建て替え、リフォームになりますよね。日本にはまだ住宅の中古市場が発達していませんから、あまり実感がわかないでしょうけど、そのうちそうなってくるんじゃないかなと思います。
Posted by にしなっつにしなっつ at 2009年03月04日 12:48
簾は毎年お世話になってます♪目隠しにもなるし重宝しています^^
確かに・・手入れをきちんとして、しかもセンスの良いお家なんかは高値がつくと聞きました。洋画とか観てると中古住宅を買って自分たちで壁をペイントしたりって場面もよくありますよね~「ええ?!そんな色塗んの?!」って色だったりするけど妙にイイ感じだったり^^
Posted by まろ at 2009年03月04日 19:39
そうなんですよねー。日本人が思いもよらないような色使って、オシャレになってたりするんですよねー。私も海外に住んでたことがあったんですが、自宅を自分でテープやシートを張って養生してから、塗装してはるのをよく見かけることがありました。日本人はしないですよね。できないと思いこんでるのか、面倒なのか、仕上がりが完璧じゃないといけないのか、どうなんでしょうね。おススメ簾あったら教えて下さい。
Posted by にしなっつにしなっつ at 2009年03月05日 15:38
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