褐色の扉をつくる道

Masakatsu Nishitani

2011年07月06日 18:02

ここ最近まで、ラグビーで怪我をしまして、更に仕事もバタバタでふんだりけったりでした。何をやってもうまくいかない時、こういう時もあります。ちょっと落ち着きました。


これ、ムニンガっていう東アフリカが産地の木です。褐色の木材で、ワックスで磨くと黒光りしていい表情を出してくれます。基本的に地産地消推進派ですが、日本にないので仕方がない。現在、施工中の物件の床に使用したのですが、少々、割れや反りがあったものは使用せず、余りが出たりするんです。玄関扉に使用するといいのができるんじゃないかなぁと思いまして、建具へと再利用することにしました。


この木材の再利用への道のりが少々ありまして。木の比重があるのか、通常の厚みで玄関扉をつくると、とても重くなるんです。扉が重いと、丁番などの金物に負担がかかり、メンテナンスも大変になってくるので、厚みを薄く作ってもらうことに。その為、床材で使用した厚みから5mm削ってもらうことにしました。しかし、多くの製材所さんにとって、外材であり未知の材料ということもあり、加工するのを敬遠されるんです。参った...


しかし、佐賀の神埼まで行ってやっと加工してもらえることになりました。伝統的な古民家の母屋の中に、製材のための機械がドン!綺麗に手入れされていました。なんとも言えなかったのが、木を加工する場所だけありまして、木の香りがめちゃくちゃいいんです。製材所、いいわぁ~。木材に関する質問にも色々お答え頂き、とても勉強になりました。製材所の職人さん、ありがとうございました!