滅びゆく美

Masakatsu Nishitani

2010年12月17日 12:09



アンティーク・古材・廃材の経年美を追い求めてぐるぐる回っています。ここの業者さんは、世界中を回っては、古い倉庫、屋敷を丸ごと買い取り、分解して日本に持ち帰り、こうやってお店で見せてくれるんです。こういった古材の味は、歴史を重ねないとでないもので、どうやっても作り出せないんですよね。



ドアノブやカギ穴などの小物もズラリ。ここにいるとすごくアイディアが触発されてワクワクしてしまうんです。前方後円墳の形した鍵穴ありますでしょ、あれにかなり魅かれるんです。



ある建築家の言葉で、「古い家には新築には望めない「滅びゆく美」がある。それを惜しむ心があれば残す方に心が傾く。」というのがあります。滅びゆく美を惜しんでいるこういうお店を訪ねては、そこからアイディアをもらって、永く惜しまれるようなデザイン、素材選びに生かしていきたいと思うのであります。滅びゆく美を求めて、これからもこういうところに通う。