体育会系貿易実務

Masakatsu Nishitani

2009年07月27日 21:22

私、貿易実務ができる建築士です。

以前、塗り壁に使用される珪藻土などと同類の粘土鉱石の研究開発をおこなっていました。構造的には、多孔質のもので、いかに水分を吸着するかということに懸けていました。この性能を活かして湿気を吸放湿する壁材の開発をしていたのです。

原材料として使用される鉱石は、主にスペイン、中国から輸入していました。他にはインド、ロシアからの石の輸入も検討、珪藻土よりもっと吸放湿性能が高いものを扱っていました。

ひょんな事からこの鉱石を海上輸送時の乾燥剤として日本で販売できないかという提案がスペインの企業からありました。海上輸送では、海からの湿気が上がってきますので、機械や金属の防錆対策として防錆包装用乾燥剤をつくろうという事になりました。

そこで、PAデザインというデザイン会社に依頼してつくった広告がコレ。



開発当初はスペインからの鉱石を使用していたので、スペインの無敵艦隊にちなんで、「無滴乾隊」です。水滴が無くなる上に乾くです。うまいなぁと思いましたね。海上輸送コンテナ船が軍艦に見えます。

人を惹きつける広告づくり、楽しそうです。こういう業界の人を訪ねて、勉強させて欲しいです。ちなみに、今日からスタートした「体育会系貿易実務」では、キッチンとお風呂にスポットを当てて、面白カッコイイ製品がどの国から幾らくらいで日本に入るのか探究していきたいと思います。

理想の生き方はコモス・スタイルで。祖原・平尾・昭代にて分譲中。