湿度を考える ~インフルエンザ対策~

Masakatsu Nishitani

2009年01月23日 20:57

にしなっつです。皆さん、風邪には気をつけたいところですが、どうしようもないですよね。インフルエンザの脅威もよく聞くこのシーズン。何故、この季節なのか。

高温恒湿の国、日本ですが、冬は比較的乾燥しています。更に空調の発達や気密化により、お部屋の空気はかなり乾燥しているんです。
空気の湿り気を表す指標として「相対湿度」があります。ある温度で大気中に含まれる水蒸気の量を、その温度の飽和水蒸気量で割ったものです。冬の室内で30%、梅雨の蒸暑い時で80%といえば湿り気具合がイメージできると思います。
この冬の室内の30%という乾燥状態が問題なんです。

インフルエンザを含む浮遊菌は相対湿度が30%くらいになると長く生き続けられるのです。これが、50%を超えるとほとんどが死滅します。また、喉にある繊毛、これにはほこりや異物を除去する浄化作用があるのですが、乾燥するとこの機能が損なわれ、粘膜が乾燥してしまい浮遊菌等に刺激され炎症をおこすのです。
オフィスの空調には湿度調整ができないものがほとんどです。加湿器がある?一度、湿度計ってみてください。効いてませんから。

湿度を増加させるにはどうすればいいのか?湿度調整付の空調にする。そう簡単にはできません。ご自宅であれば、入浴、洗濯、炊事時に湿度は増えます。そこから取り入れるのも方法です。植物もよし。エアコンの温度を適度に。うがいをまめにする。オフィスでは、そう簡単には環境を変えられませんから、水を少しずつ、まめに飲むことです。

あとは、食事でからだの免疫力を高めるビタミン類をしっかりバランスよく摂取しましょう。

こういった過乾燥の問題を解決する策は、先人から学ぶのが一番。日本古来より使われている建材には湿度を調節する機能のあるものがたくさんあります。 to be continued ...