2012年04月05日
枯山水作庭現場
いくら日本庭園が好きだと言ってみても、実際つくられている現場をみないと設計などできません。ということで、私の作庭の師匠、あいランドスケープさんにお願いして現場を見て勉強させてもらってます。今回のお庭はある住宅のお庭を枯山水にする工事です。もともとあったお庭の石や植栽を生かしておこなったそうです。奥に須弥山に見立てた石を配し、手前につくばいが設置され、枯山水を表現されています。
つくばいまでの飛石です。石と石の芯は平行に、踏み出して歩く歩幅にちょうど合うように設置されています。写真下の長い飛石のひとつ上、丸く線模様と穴が開いている飛石。これは石臼の豆などを挽く部分が再利用されてます。現代の工事では、ユンボなどの重機によって巨石の移動がおこなわれますが、昔の人はどうしてたんでしょうね?という話をしていました。馬に運ばせていたのではとのことです。
お庭の裏に回りますと、竹垣の製作中でした。小さいスペースをコの字に囲んでいます。ここには灯籠とモミジなどの植栽があり、苔敷きになるそうです。これが何になるかと言いますと...
お家の玄関を開けたときに、中からこういう風に見えます。額縁庭園です。モミジに葉がつくと灯籠にかかってくるでしょう。そして、灯籠にろうそくを灯すと、なんて考えるととても楽しみです。
建物全面のアプローチ部分には、両側にモミジが移植されました。ここは秋になると真っ赤な紅葉がこのアプローチを包むようになるでしょう。作庭設計の師、あいランドスケープの深見さんは、一度、平面図である程度石や植栽の配置を決めておいて、それらを実際に配置してみてから微調整をおこなうそうです。微調整といっても大変な作業です。
京都で日本庭園を見て回りましたが、こうやって実際に作られているところを見学できたことはとても勉強になりました。日本庭園の心を胸に海外に出ようと思います。最後には作庭バイブルまで頂きまして、嬉しい限りです。持っていきます。ありがとうございました。
日本庭園を学ぶ Japanese garden observation
Landscape design
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龍安寺で日本庭園を学ぶ
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Posted by Masakatsu Nishitani at 02:09│Comments(0)
│作庭日誌 Gardening diary