2010年12月07日

体育会系、環境共棲を考える。

吉田桂二さんという建築家がいらっしゃいます。環境共棲住宅を提唱、日本の伝統建築を後世に伝承する取り組みをされています。この方の想いには共感するところが多く、よく本を読んでは勉強させてもらっています。今回は「家づくりの知恵-エコロジーの住まいとは何か」という吉田さんの著書を読みました。

体育会系、環境共棲を考える。

「高気密高断熱の家にして24時間空調生活を強いる家がなんでエコロジーなんだ!!」と憤りを感じられるような文章がありました。現在の住宅には、エコの代名詞として"高気密高断熱"という言葉が使われていますが、この建築家さんはそれに憤りを感じてはるんです。

昔の日本の家には、設備も機械も何もない時代に、日照、通風、採光、換気をいかにおこなうかという知恵がありました。それは開放的なお家です。一方、現代の家は、断熱、気密、耐震、耐久の時代へと誘導され、おのずと密閉生活を強いられていると。密閉すると夏はどうすんだと。暑くてエアコンに頼るしかないじゃないか、これはエコロジーとは正反対やないかー!ってことなんです。

先日、僕も断熱材やサッシの性能でどれだけ光熱費が削減できてエコがという勉強をしてきてたんです。この本を読み終わったばかりなんで、悩んでいます。でも、やはりこの著者に賛同したい。設備や建材、その性能が重視されてばかりで、自然の力を理解し、利用することがおろそかになっているんじゃないかと思うんです。

もう一度、"日本の家"に立ち返る重要性を胸に...


Posted by Masakatsu Nishitani at 16:28│Comments(0)
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