2010年01月15日

ある冒険家の考察

いい笑顔してますよね。人間がでっかそうな。職業が、"冒険家"... カッコよすぎる。世界で初めて五大陸最高峰の単独登頂を成し遂げた植村直巳さん。

ある冒険家の考察

昔からすごく興味があって、この人について知りたいと思い、この度、本を2冊買いました。そのうちの一冊が本人著書の「青春を山に賭けて」(文春文庫)。この本では、五大陸最高峰登頂での過酷な経験を中心に、山の険しさや寒さ、高山病、飢えなどとの闘いが克明に描かれています。なんでそこまでして...と思いたくなるような。その一方で、山に登るお金を稼ぐ為、農場で働いたり、スキー場でバイトしたりと色んな仕事をして、いかにして資金を工面したかという奮闘記や海外での珍道中的な記事も描かれ、著者の人間臭さが伝わってくる本でした。こんなにワクワクして読んだ本は久し振りです。

ある冒険家の考察

海外では言葉もできないのに凄まじいバイタリティーで、問題を克服していってます。バイトなんかも色々してはるんです。海外行って言葉ができんでも、これくらいの勇気をもってやればなんとかなるもんやな思いました。アフリカで、現地の女性と一夜を共にした話なんかも赤裸々に告白してます。さすが、冒険家。

しかし、核心は、何故ここまでして、死と隣り合わせな事に挑戦しはるのか?ということ。文中には、"その過程が苦しければ苦しいだけ、それを克服して登りきった喜びは大きい"とありました。未知なものへの探究心、人間の限界と可能性への挑戦が、こういう人たちを駆り立て、苦しければ苦しいほど、その達成感たるや、すごいんやろなぁ。ワクワクして止まらなくなんでしょうね。登頂を達成した後の景色なんか、さぞすごいんだろうなと思いきや、意外にもそういう光景が述べられていません。前に述べたみたいな過程が大事なんでしょうか。

もう一つ、彼の述べていたこと。"人の意見も当然重視しなければならないが、その意見に従ってばかりいては何もできない。人に言われてやめるのではなく、自分で実際に直面して肌で感じとり、それでできないと思ったらやめ、できると思ったらやるべきではないか...

同じ日本人に、こういう人がいたということを心に刻んでおきたいと思います。ちなみに誕生日が一緒だったことがちょっと嬉しい...



Posted by Masakatsu Nishitani at 00:01│Comments(0)
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