2009年12月12日

体育会系、悼む。

先日、日本画家で文化勲章受賞者の平山郁夫さんが亡くなられました。僕の両親の実家である広島県尾道市の瀬戸田町のお生まれ。そこには平山郁夫美術館があり、勉強にとよく足を運んでいました。

シルクロードを旅されたことがあるようで、アジアの風景を日本画で多く描かれています。作品は、柔らかく、優しい印象受けます。尊敬する画家の一人です。

体育会系、悼む。

NHKのアーカイブをTVで見たとき、ボスニアヘルツェゴビナのサラエボを旅され、内戦後の廃墟の中で、号泣されてる姿が印象的でした。ご自身が原爆の被爆者であったこともあり、作品を通じて平和を唱え続けていた画家でもあったようです。また、アジアの文化財の保護活動にも尽力されてました。

ボスニアを旅されてるときのデッサンをしている映像があったんです。普通、絵を描くときには下書きとして、薄く輪郭や大まかな形を描くのですが、この画家はそんなの一切なし。いきなり力強い線を描き込んでました。

体育会系、悼む。

その秘密はこの本にありました。この画家の頭には、感動した景色があると、それが頭の中でイメージとして完成していて、その絵の主題を決めたらそこから描いていってるんです。そのためには、「体を鍛えるように...体で覚えさせないと駄目...」。ラグビーの練習でもひたすらやって、それが試合で無意識でできるようなことがあります。それと同じですね。

この方の残されたデッサンは2万点だそうで。俺なんか...みそっかすや。「猛烈な訓練によってしか才能は引き出せない」という言葉が文中にありました。今日も、今から描きますっ!





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この記事へのコメント
体育会系も文科系も突き詰めれば同じなのかも

思考の整理学を読んでいたら 記憶力の強い人むきの

「つんどく法」の説明があった

つんである本の体系をイメージとして丸ごと飲み込む

程の記憶力

いわば学力における基礎体力+根性って まとめて平らげて

から自分のものへと消化する 結果一連の作業が昇華して

感動を生むというほどの 記憶力なのかなと思いました
Posted by massan&junjunmassan&junjun at 2009年12月12日 16:06
こんばんは。
この夏休みに美術館で平山郁夫さんの絵を鑑賞したばかりだったので訃報のニュースは本当にショックでした;;
2万点・・・・
本当に凄い方ですね^^
Posted by まろ at 2009年12月13日 20:27
massan&junjunさん、コメントが哲学の文章みたいで、辞書が必要なくらいです。でも、なんとなくわかるような気がします。深いですね。ありがとうございます。
Posted by にしなっつにしなっつ at 2009年12月13日 23:36
まろさん、絵も好きなんすね。平山郁夫さんの絵って素敵ですよね。ほんとすごい人です。僕も2万デッサン目指して頑張ります。
Posted by にしなっつにしなっつ at 2009年12月13日 23:44
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