2009年10月06日

東京物語 ~古キヨキ時代ヲ想フ~

先日、小津安二郎監督の「東京物語」という映画を再び見ました。二回目です。

独立した子供達を訪ねて上京した老夫婦と、それをあまり期待していない子供たちを通して、家族の絆や人間の一生を描いた映画です。核家族化と高齢化社会の問題を先取りしていた作品と言われています。かなり切ない映画です。

東京物語 ~古キヨキ時代ヲ想フ~

老夫婦のおじいさん役は、「男はつらいよ」の御前様でおなじみ笠智衆さん。おばぁさん役の東山千栄子さん、見てると泣きそうになります。なんて素敵なおばぁちゃん。原節子さんはほんまに綺麗。

東京物語 ~古キヨキ時代ヲ想フ~

ここでは、家族の実家として尾道がでてきます。僕の両親の実家でもあります。映画では当時の尾道をうかがうことができるのですが、瓦屋根の家が軒を連ね、お寺も多い街。その景色にはいつも感動してしまいます。現在の日本の街も瓦屋根の土壁、白壁のああいう雰囲気が残っていれば...世界遺産ですよ。また、当時の尾道を見て、親や祖父母が当時はこの近くにいたんだなぁ...と考えると嬉しくも、切なくもありました。「この時何してたんやろう...」みたいな。

東京物語 ~古キヨキ時代ヲ想フ~

せつなく、懐かしい感じに浸れる映画です。古き良き時代の日本の景色。残していかないかんなぁ。やっぱり、僕はこういう街並みが一番好きです。


Posted by Masakatsu Nishitani at 20:20│Comments(0)
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